ソーシャル

アーティストがClubhouseを活用するためのポイント

2021年1月下旬より、”Clubhouse” と呼ばれるアメリカ発の音声SNSが日本国内で話題になっており、アーティストを含め、ソーシャル上で著名なユーザーやインフルエンサーに活発に利用されています。

Clubhouseは現在、iOSアプリのみでの展開かつ、既存アカウントからの招待制となっているため、日本国内ではアカウントを獲得できるユーザーが限られている状況ですが、他の欧米圏を中心とした海外では1年以上前よりサービスが展開されており、数多くのセレブに利用されています。

多種多様な影響力のあるユーザーに利用され、熱狂を生み出しているClubhouseですが、アカウントを所有しているアーティストはどのようにこのサービスを活用し、ムーブメントに乗るべきなのかを考えてみたいと思います。


Clubhouseの特徴
活用するための下準備
     ◦ アカウント名は注意深く設定する
     ◦ リンクさせるSNSアカウントの内容を整える
気になるアカウントをフォローし、会話を聞いてみる
会話に参加したり、雑談ルームを作成する
ルームを作ってコンテンツを発信する
     ◦ 作曲の様子を中継する
     ◦ 好きな音楽を語る
他のアーティストとコラボする
     ◦ 一緒に曲を作る
     ◦ 議論する
     ◦ ジャムセッションする

 

▼ Clubhouseの特徴

Clubhouseでは「ルーム」や「クラブ」と称された音声チャット空間でユーザー同士の会話を聞いたり、もしくは会話に参加することが可能なサービスです。
ビデオ機能やテキスト・スタンプなどによるコミュニケーションはできません。

イベントやパーティーに行って、会った人と会話が始まったり、誰かの会話に参加したり、ときには輪の中にいながらもただ話を聞いていたり・・・というような感覚に近い体験を提供しています。
さらに言えば、上記のような形で会話に参加することで、偶然の出会いが生まれやすいことも、ソーシャルを活用しているユーザーから高い評価を得ています。
会話をする際のタイムラグや、音声の被りが少ない仕様になっていることも、さらリアルに近い体験を生むことを後押ししていると言えるでしょう。

音声チャットに機能が絞り込まれているゆえに、ラジオのようにバックグラウンドで流しながら聞く・話すと言うことができ、日常生活においてストレスなく利用することが可能なことも、幅広い層から評判を受けている要因でもあると考えられます。

 

▼活用するための下準備

①アカウント名を注意深く設定する
Clubhouseでは自身のアカウントに記載する名義を設定することができますが、名前は一度しか変更できません。また、@以降のIDやエイリアスも変更できる回数は1回のみです。
また、名と姓をそれぞれ設定する仕様になっていますが、ルームやクラブに参加した際には、名のみが自身のアイコンの下に表示されます。
このため、誤字脱字がないことはもちろんのこと、日本語表記・英語表記のどちらにするかなどをよく考えた上で設定するようにしましょう。

②リンクさせるSNSアカウントの内容を整える
アカウントにはTwitterとInstagramへのリンクだけを掲載することができます。
プロフィール文を掲載することができますが、文中に記載されたURLから外部サイトへアクセスすることはできません。
このため、Clubhouse上で会話をする人へ自己紹介をする際に、TwitterやInstagramが名刺がわりになるよう、それぞれのアカウントの内容を整理しておくことをおすすめします。例えば

• 聴いて欲しいリリースのリンクを各SNSのプロフィールに掲載しておく
• アーティスト写真やカバーアート、MVのクリッピングなどをInstagramのタイムライン上部に集約する
• 紹介したいリンクが複数ある場合は、linktreeなどを利用し、1ページにまとめる

といった方法で、あなた自身をすぐに理解してもらえるような工夫をしましょう。

※Clubhouseアカウントからの誘導例
Clubhouseアカウントからの誘導例

 

▼気になるアカウントをフォローし、会話を聞いてみる

フォローしたアカウントが会話を始めたり、会話に参加すると、そのルームがタイムラインに表示されます。また、フォローしているアカウントが会話に参加したとき、タイムリーに通知を受け取ることも可能です。例えば自分が気になっているアーティストがどのような会話に参加しているのか、また、どのようなユーザーがその会話を聞いたり、参加したりしているのかを体験することで、Clubhouseの楽しさを知ったり、自分なりの活用方法について考えるきっかけをつかむことができるでしょう。

 

▼会話に参加したり、雑談ルームを作成する

いろいろな会話を聞くことでサービスを活用する知見や感覚を得たら、自分自身を発信役に回してみましょう。
ルームに入室すると、画面の右下に✋マークが表示されている場合は、発言者として会話に参加することができます。リアルと同様に、あくまで会話の雰囲気を考慮すること、また、自身の発言が不特定多数の方に聞かれることに注意することは重要な前提となりますが、質問したいことがあったり、意見交換をしたい場合は会話への参加を申し出てみましょう。
また、自分自身で雑談ルームを作成(ホスト)し、アカウントを所持している知人や友人を招待できます。ルームは公開・限定公開・非公開を設定することも可能です。

 

▼ルームを作ってコンテンツを発信する

ルームを作成し、自分自身の創作活動や、熱く語れるテーマをもとにしたコンテンツを発信しましょう。
Clubhouseではルームのアーカイブが残らず、また、ルームの様子の録音・録画は禁止(アカウント凍結の対象となる可能性あり)となっているため、ファンにとってアーティストのClubhouse上でのコンテンツ発信は、その瞬間にしか聞けないものとして、より貴重なものとされる傾向があります。

直近では
• 作曲の様子を中継しながらトークする
• リハーサルの様子を流す
• ミニライブをする
• 最新リリースを流しながら、作品の背景や裏話を紹介する
といったコンテンツをアーティストが発信しています。

また、そのような発信をしているルームに別のアーティストが遊びに来て、スピーカーとして飛び入り参加するシチュエーションも多々発生しています。時には、お互いに面識は無いがリスペクトをし合っているアーティスト同士がその場で初めて会話をするといったレアなシーンも見られます。そのような嬉しいハプニングも合わせて楽しみながらルームを回せるよう、心の準備をしておくと良いでしょう。

また、演奏や楽曲を流す際には音質の劣化を防ぐために、iOS用のオーディオインターフェイスの使用を検討しましょう。IK MultimediaのiRig2や iRig Stream、Behringer社のXENYX 302USB などは使用に成功したというユーザーの報告をソーシャル上で見ることができます。

また、ルーム上で流す音源や演奏の著作権に関しても、常に最新の情報を確認するようにしましょう。

 

▼他のアーティストとコラボする

前項のコンテンツの発信を発展させて、他のアーティストとコラボしたルームの立ち上げもとても興味深い取り組みとなるでしょう。

直近では
• ルームに集まったユーザーから参加者を募り、一緒に曲を完成させる
• 特定のテーマについてアーティスト同士で議論する
• ジャムセッションを行う
といった取り組みが見られました。

その場の参加者同士で一緒に曲を完成させる、というプロジェクトでは、名乗り出たユーザーと別SNS上でつながり、Clubhouseの裏側でダイレクトメッセージとファイル共有サービスを駆使してデータをやり取りし、数時間でラフミックスの状態まで曲を完成させたり、後日ミックスダウンの様子もルーム上で中継するといった広がりのある取り組みがされています。
また、ジャムセッションについては、Clubhouseが会話のタイムラグが少ないとはいえ、ジャストな合奏はできませんが、それゆえの「ユルさ」を楽しみながら演奏を行うことがベストなようです。

コンテンツの発信に関しては、Twitterや Instagramなど別SNS上でも、そのようなルームを開催する旨の告知や、内容についての振り返りをポストするなどして、広がりを持たせるようにしましょう。
また、ルームは時間を予約しての作成も可能なため、前もって作成をし、フォロワーへあらかじめ注目を集めるようにするのも効果的です。

Clubhouseは今後も仕様や規約が変わる可能性がありますので、動向に注目しながら活用方法を見出していきましょう。