Tips

いよいよ本格化!ロスレス配信の基礎知識

2021年6月より、Apple Musicにて、ロスレス形式およびDolby Atmos形式での「空間オーディオ」の配信がスタートしました。新しい音楽配信の形として注目が高まるロスレスに関する基本的な内容について、今回はご紹介したいと思います。

ロスレスとは?
ロスレスを利用するために必要なもの
主要DSPのロスレス対応状況

▼ ロスレスとは?

通常のストリーミングサービスでは通信量を抑えるために、音源を圧縮して配信していますが、圧縮が少なく、デコードすれば完全に元の音源と同一にできる形式のデータのことをロスレス形式と呼び、代表的なものとしてはFLACやALACなどがあります。
たとえば、音楽CDに収録されている音源は一般的には44.1kHz/16bitとなり、この音質のデータもロスレスとして捉えることができます。なお、96kHz/24bitなどの精度で記録・提供しているデータは更に上の音質のデータとして「ハイレゾ」と呼ばれています。

 

▼ ロスレスを利用するために必要なもの

AppleではiPhone や iPad でロスレスを聴くための環境として、下記のように案内をしています。

iPhone や iPad でロスレスオーディオを聴くには、iOS または iPadOS 14.6 にアップデートし、以下のものを用意してください。
• 有線接続のヘッドフォン、レシーバー、または電源内蔵スピーカー
• 内蔵スピーカー
• サンプレートが 48 kHz を上回る曲を聴くには、外付けの DA (デジタル/アナログ) コンバータが必要です。

上記のように、現在ではAirpodsなどを含めたワイヤレス環境ではロスレス音源を完全な状態で聴くことはできませんが、今後のアップデートで対応することが期待されています。
なお、Apple純正のLightning – 3.5 mm ヘッドフォンジャックアダプタを利用すれば、有線ヘッドフォンなどでiOS機器でもロスレスを楽しむことが可能です。

 

▼ 主要DSPのロスレス対応状況

現在、Apple Music以外には、下記のDSPがロスレスに対応、または対応予定となっています。
TidalとQobuzに関しては日本ではあまり馴染みのないストアですが、Spinnupはこれらのストアにも配信が可能となっています。

• Spotify HiFi (年内開始予定)
• Amazon Music HD (提供中)
• mora qualitas (SONY) (提供中)
• Deezer Hifi (提供中)
• Qobuz (提供中/Spinnupから配信可能)
• Tidal (提供中/Spinnupから配信可能)

Spotify HiFi
アプリ内でHiFiを選択すると、有線イヤホンにて16ビット/44.1kHzでの再生が可能になる模様です。
音質は「CDと同等の音質のロスレスオーディオ」とされているが、詳細はまだ不明です。

Amazon Music HD
下記のように「HD」と「Ultra HD」の2種類のロスレスオーディオでのサービスを提供しています。

HD楽曲のビット深度は16ビット、最小サンプルレートは44.1kHz(CD音質とも呼ばれます)、平均ビットレートは850kbpsです。 Ultra HD楽曲のビット深度は24ビット、サンプルレートは44.1kHz〜192kHz、平均ビットレートは3730kbpsです。

mora qualitas (SONY)
音質を損なわないロスレス圧縮(FLACフォーマット)を採用し、96kHz/24bitまでのハイレゾ音源およびCD音質のストリーミングを提供しています。

Deezer HiFi
16ビット/44.1kHz FLACによるCD品質のストリーミングを提供しており、対象曲数は7000万曲以上と公式では発表されています。

Qobuz
最大で24ビット/192kHz FLACによる高品質ストリーミングを提供しています。
また、ハイレゾ音源のダウンロード購入も可能となっています。
現在日本国内からは視聴ができませんが、楽曲の配信自体はSpinnupを通じて可能です。

Tidal
最大で24 bit / 352kHzの高品質(マスター音源クオリティ)ストリーミングが可能なサービスを提供しています。こちらも現在日本国内からは視聴ができませんが、楽曲の配信自体はSpinnupを通じて可能となっています。

ロスレスのストリーミングサービスはまだまだ始まったばかりですが、DSP側のアップデートや、互換性のあるデバイスなどが急スピードで発表されていく可能性があります。
Spinnupでも動向をフォローアップし、新しい情報をお届けしていければと思いますので、ぜひアーティストの皆さんもご注目くださいませ。