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音楽制作が捗る10のコツ

ものごとは始めるのことが一番難しく、はじめの一歩を踏み出すために、多くの時間とエネルギーを費やすことが多々あります。 音楽制作においてもそれは全く同様で、 曲を作り始めることは、多くの場合、創造的なプロセス全体の中で最も難しい部分です。 ヒット曲のアイデアが降りてこないままで、白紙のDAWやノートをじっと見つめることは耐え難い苦痛と言えるでしょう。

The Little RascalsのSpankyは考えています

どこから始めればよいかわからない場合、またはスランプに陥っている場合は、普段とは違う方法で曲を作り始めてみるのをおすすめします。 もしかしたら悩みが一気に解決するかもしれません。 別のアプローチでの制作を試してみるのは楽しく、自らの作品に驚くこともあるかもしれません。

この記事では、そのような方法を一挙にご紹介します。

1.曲のタイトルを先に決める

曲全体の指針として先にタイトルを決めてみるのは有効と言えます(曲作りの過程で全く違うタイトルに変わることもあるかもしれませんが)。

ピンとくる単語やフレーズからタイトルを編み出し、人々の会話、本、映画、またはあなたが好きな既存の曲のタイトルなどからインスピレーションを得て、あなた自身の興味をわきたて、良いタイトルになりそうだと思えるものを打ち出していきましょう。 また、そのタイトルを歌詞に展開し、曲の残りの部分を構築するための足がかりとしましょう。

2.コード進行から作り始める

シンプルなコード進行は素晴らしい曲のきっかけとなり、曲のキーを定義し、曲全体の手触りを左右する基盤となります。

コードに対してメロディーが添えられ、ビートによってコードはさらに躍動感を増すものなので、いろいろな工夫をこらしてみましょう。リズムや進行をいろいろと組み換え、転回させ、滑らかさを増すマイナーセブンスなどのテンションを付け加えてみましょう。 あなたのアイデアが想像とは完全に異なる方向に進んだとしても、積極的に実験をすることで、別のセクションを思いつきやすくもなるため、さらに多くの曲のアイデアを得ることができるでしょう。

3.ビートから作り始める

ビートは楽曲の足腰であり、素晴らしいビートはアイデアを刺激します。

良いビートが下地にあれば、さまざまなコードやキーを試すことが可能です。DAWまたはルーパーにビートを配置し、その上にコード、メロディー、ボーカルなどを加えて曲を構築してみましょう。

4.サンプルを取り入れる

ビヨンセからカニエ・ウェストまで、ヒット曲の多くはさりげなくサンプルを使用しています。 サンプルは素晴らしいインスピレーションを湧き立たせてくれるものです。 まずはロイヤリティフリーのサンプルライブラリから、好きなサンプルのコレクションを作成し、いろいろと加工をした上で、どんな物ができるかトライしてみましょう。 ロイヤリティフリーのサンプルを使用していない場合、サンプル使用に関する適切な許可がなければ、そのサンプルを使用した楽曲のリリースは違法となります。 不明点がある場合は、ヘルプセンターから、サンプルを使用したリリースに必要なライセンスの詳細を確認できます。

5.アプリからインスピレーションを得る

様々なサウンド、ループ、ビートを豊富に備えたアプリもいくつか存在します。そうしたアプリを使えば、手のひらで色々なアイデアを試しながら形にできます。

アプリで最初のアイデアを生み出し、外出中の場合はのちほどDAWにインポートしましょう。 歌詞やコード進行などを生み出すのに役立つ、ソングライター向けアプリに関するブログもチェックしてください。

6.曲にルールを設ける

シンセポップバンドのChvrchesは「Clearest Blue」の制作に際して「2つのコードでのんびりとした曲」を書くつもりだったと述べています。最終的にそれは全く違うテイストの曲になったのですが、空白のノートやDAWの前で無為な時間を過ごしてしまうことを避けるために、曲の出発地点を設けるというのは一つの方法といえます。 「当初の計画通りには行かないかもしれませんが、別のアイデアをもたらしてくれるかもしれません」ともChvrchesはSXSWでのインタビューで述べています。 ぜひ、あなたの曲に対していくつかのルールを決めてみましょう。もし、そのルールを少ししか守らなかったとしても、それ自体が創造的なプロセスとなるのです。

7.ストーリーを設定する

アイデアを生み出すのに簡単な一連の歌詞を書いてみるのはどうでしょうか。 まず、人の名前や都市などの単語をいくつか書き留めたあと、それらをどうにかつなげることで文脈やストーリーを作成し、その曲に対する感情を決める出発点として活用してみましょう。

8.既存の曲を反転させる

あなたが好きな曲、あるいはあなた自身の曲を逆にして、そこから好きな部分をピックアップし、その周りに新しいパートやセクションを加えていくという方法です。 しっくり来るものが見つかるまで、好きなだけいろいろな曲を使ってトライしてみましょう。

9.アンサーソングを作る

ヒット曲を生み出したアーティストも多数用いた方法です。 一例として、Katy Perryの‘California Girls’は、Jay-Zの ‘Empire State of Mind’ に呼応して書かれた曲です(彼女は、ニューヨークだけでなくカリフォルニアについての曲が必要だと感じていました)。
つながりのある曲、またはその曲に対する「答え」を自らが出せそうな曲を見つけて、別の角度から、オリジナルの曲に新しいコンテキストと視点を付与しましょう。

10.カットアップを試す

小説家のWilliam S. Burroughsによって普及したこの手法は、David BowieやKurt Cobainにも使用されました。 これは、テキストをランダムに切り刻んで新しいテキストや物語に作り直す、偶然性を取り入れた文章作成の技法になります。 「さまざまなテーマについて述べているセクションを1つか2つピックアップし、ストーリーの素材リストを作成し、次に文章を4つまたは5つの単語のセクションにカットし、それらを混ぜ合わせて新しい文章を作るのです」 とボウイは述べています。 このアプローチによって、曲を刺激するための単語、フレーズ、アイデアを得ることが可能になります。

制作のヒントとして、Spinnupワークショップもぜひご覧ください。

楽曲が完成したらリリースもお忘れなく!